- 2015.09.23
- 所長のひとりごと
今日はこのことに触れないわけにはいきません。
さんざんいろんなメディアで報道されているように(ワイドショーでも取り上げられているくらいなので、かなりの注目度です)ラグビーワールドカップで、なんと日本が南アフリカに勝ったんです!
私は、最初ネットでそのことを知って、再放送でやっていたテレビで何気なく見てたんです。
結果がわかっているスポーツ観戦なんて、犯人が判っている推理小説を読むようで、あたり・ハズレが判っているあみだくじを引くようで、こんなつまらないものはないと思っていた私が、感動してしまってました。
何が感動したかと言うと、ほとんど大人と子供(ネット上ではどれくらい差があるのかいろんな例えが言われてますが、どの例えも双方に対して失礼に感じることがあるので、ここではあえていいません)くらい実力差があると言われている相手に終了間際に同点にできるチャンスに、同点にするためのペナルティゴールを狙わずに勝つことを狙ってスクラムを組むことを選手同士で決めたことです。
後でニュースを見ると監督はスタンドから同点にするためのペナルティキックを指示していたようです。
選手間で同点を狙うのではなく、勝ちを狙うことを決めたようです。そりゃ、相手は一人少なくなっていたけど、そりゃ、負けてもともとだからイチかバチかで勝負に出れたなんて人もいますが、あの場面で迷いなく瞬時に選手間の意思を合わせるたことと、その勇気に感動しました。
あのフィールド上では、もしトライできなくて負けたらどうしようなんて、誰も思っていませんでした。
何でそんなことが判るのか?って・・・、そりゃ、あの時の選手の表情を見たら“判ります”。すみません、正確に言うと“感じます”。
きっと、ここまで来るために想像を絶する準備(猛練習)をしてきて、人生の全てをラグビーに捧げてきたんだろうなぁ、なんて考えながら見ていたら目頭が熱くなっていました。
今回の試合を見て、にわかラグビーファン(細かいルールは未だによく判らない・・・、)になっている私でさえこんなに感動したんだからラグビーを以前から愛している人たちの気持ちは図りしれません。
色々調べていると、ひょっとしたら日本の国内より海外での驚きの方が大きいかもしれません。
私はこのラグビー日本代表のことは誰ひとり知りません。だけど、戦っている姿を見て感動をもらいました。こんなふうに戦っている人たちの姿に尊敬の念さえ抱いてしまっています。
仕事柄いろんな人とお会いさせていただきますが、中には会って数分も経たないうちに「私は以前〇〇(名の知れた大きな会社です。)にいました。」とか、「大学は〇〇大学を出ています。」とか、「以前はこんな大きなプロジェクトを手がけていました。」とか自らひけらかしてアピールしてくる方が時々います。
もちろん、そういった人たちからすると短時間で自分のスキルを知って欲しいといった思いがあるのも判ります。
自信が有るが故に、ついつい口をついて出てしまうんだと思いますが。確かに、過去の栄光も尊敬に値しているような場合も多いんでしょうし、過去の栄光や学歴・経歴を聞いて、知らず知らずの内にその人をそういった実績のある人なので、実力がある人なんだと色眼鏡で見てしまうこともありますが、心底尊敬するまでにはいたりません。
むしろ、過去の実績があるにも関わらず、そのことはあえて自分からは言わず、今の姿だけで仕事に取り組む姿に尊敬の念を覚えることの方が多いです。
みちしるべ神戸も、これまでの実績(そもそも大した実績ではありません)なんかにあぐらをかかず、謙虚になり、これから何が出来るかが問題です。
“あんしん・やりがい・えがおのために”
どれも、 人の気持ちに訴えかけて得ていただくものです。小手先の、また表面上だけの支援では、とうてい得られるもでもありません。
でも、追求したいと思います。
私自身もいつまでも謙虚さを持ち合わせているようにしなければ(時々持ち上げられて虚栄心が膨らむことがありますから・・・反省です。)、そして、これからの姿を見ていただいて安心していただけるように頑張らないと。
改めてそんな思いにさせてくれたラグビー日本代表に感謝です。