- 2015.09.13
- 所長のひとりごと
またまた、みちしるべ神戸職員間の会議での話です。
法人設立10年を迎えるにあたり、今後の法人が進むべく方向性を打ち出して行こうって、議論しようとしてたんです。それが、いざ議論し出すと何だかそれぞれが考えようとしている、視点もニュアンスも少しずれがあるように感じて、何だか会議の中身が進むにつれて会議出席者の頭の上に?が浮かび上がっているような雰囲気になってきたので、少し論点を整理した際に、
「私たちみんなの法人なんだから、自分たちが働く法人なんだから、押し付けられたもっともらしい価値観で方向性を表現されて、そこに向かって仕事するんじゃなくて、自分たちで自分たちの進むべき道を考えようよ!」なんてことをまぁまぁ熱く語っていて、
ある職員に「ところであと何年みちしるべ神戸で働くと思ってる?」と聞いてみると、「ずっとここで働くつもりです」といった答えを返してきた職員もいて、また別の職員は「そんなの判りません。先のことなんか何があるか判りませんから・・・」なんていう職員もいました。同じ質問をまた別の職員にするとただ苦笑するだけであやふやな答えに終始する職員もいました。
一昔前の終身雇用制の労働環境でなくなって随分立ちますし、師弟関係なんてほとんど死語に近いように思いますから、こんな反応がむしろ普通で健全な反応かもしれません。
それに、これだけ社会の情勢が変化するスピードが早くなり、法律やら行政の施策、財政状況に左右されやすい私たちの業務に将来の方向性なんてそもそも意味があるのかって話も言えるかもしれません。
そんなことより、職場の目の前の課題を解決していく、職場に潜んでいる問題を提起して改善していく、支援力をブラッシュアップしていく等など・・・、を積み重ねていくことが重要であることは間違いないんです。
ただ、残念ながら、私たちまだまだ個々人に信念を持って仕事しているとはほど遠い現状があると感じるんです。(もちろん信念をもって、ぶれることなく仕事に取り組む職員もいますが、まだまだ少数です。)
そもそも、世の中の多くの人が目の前の仕事に追われ、信念なんか(聞かれたら、その時初めてなんとなく感じたことを話す人はいるかもしれませんが・・・。)意識している人の方が現実は少ないかもしれません。
だからこそ、この機会に法人の指針となるべき方向性を議論しておきたいんです。
出来上がった言葉はどんな表現になるかまだ判りませんが、議論することに大きな意味があると思っています。
私たちみちしるべ神戸で働く職員自身が
あんしん・やりがいを感じ、えがおになれるために・・・。
そういえば、今日、みちレク(みちしるべ神戸で行っているレクレーションの取り組みです)で、みちしるべ神戸の利用者の皆さんと登録メンバー(今は就職などをしてみちしるべ神戸の利用はしていませんが、レクレーションとか行事に参加される方です。)が一緒に日帰り旅行に行ってます。
行く前の嬉しそうな表情や、少し緊張しているような面持ちの人など色々でしたが、皆さんの笑顔を直接見て、肌で感じると、これからも少しでもたくさんその笑顔を見せていただくためにも、限りある職員の手数で持続可能なレクレーション等の取り組み方にも工夫やアイデアが必要かも・・・。