- 2019.11.24
- 所長のひとりごと
働き方改革、ライフワークバランスやら声高に言われることが普通になり、長時間労働なんかになろうものならブラックな会社だの、叱咤激励なんてしようものなら、パワハラだのと言われるハードルはどんどん下がってきているように思いますし、(もちろん人によりますが・・・、)なんなら上司が部下に接する時の言い方とか言葉遣いなんかを気をつけないと、後で何を言われるか分からないような雰囲気を感じることさえあります。働く人の意識は確実に変わっていっています。(少なくても昭和30年代生まれの私にはそう感じます。)
労働力の流動化が進んでる、産業構造の変化に対応できるからいいこと、なんて言うと聞こえがいいですが、要するにすぐ辞めてしまう人も、その理由も随分様変わりしてきたような気がします。(キャリア・経験の積み重ねはどうすんだ?なんて余計な心配してしまいます。もちろん前向きな転職やキャリアアップのための転職もありますので、ほんと余計な心配です。)
誤解のないように言っておきますが、私は仕事はそれぞれの人が大切にしたいと思っていること、大切にすべきと思っていることを達成するための手段であって、少なくても最終的な目的ではないと思っています。
ですので、残業なんてしない方がいいと思っていますし、精神論で仕事の壁を乗り越えていこうなんて前近代的な考えは全くとないと言っていいくらいなんです。
でも、効率化を進めることや仕事の質や効果を高めることは追い求めていかないといけないことは確かです。かつ持続可能な働き方をしないとそのばしのぎで終わってしまい後でしわ寄せが来ます。それに言うまでもなく、個人の能力と汗に心意気や好意に頼ってしまうと今は良くても未来は見えてきません。考え方(方向性)が正しいことが前提に工夫と学びが必要です。
イギリスのことわざで「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」と言うのがあります。
水を飲ませたい馬を水辺(水が飲める場所)まで連れて行っても(教えても)馬が水を飲むかどうかは馬次第です。ですので、チャンス自体を与えることやそのチャンスを得ることができる場所を教えることはできますが、あとは本人のやる気次第とお思っています。
のどが渇いていない馬に飲め!ちゃんと飲め!って怒っても飲んでくれません。これを職場でやるとパワハラ注意報発令です。では、飲むまでじっと待つ。これはいいかと思いますが、仕事のタイムリミットが間に合うか不明です。では、のどが渇くようにひたすら走らせる(仕事の場面なら無駄にこき使う)これはモラハラ注意報発令です。
なんでも無理強いするのはよくありません。本人のモチベーションを上げてることが必要だと思っています。そのためには、目的を共有する(なんでこの仕事が必要なのか)目的を納得してもらうことや「好きこそものの上手なれ」ということわざもありますが、目の前のやるべきことが好きになってもらったり、興味を持ってもらうことが重要になってくるように思います。
飲まない馬を嘆くより、水を飲む意味や目的をどうやって伝えるのか(もちろん一人一人違います)、飲んだ後にはどんなメリットが待っているのかをどう伝えるのか、試されてるのは馬を連れてきた人にあります。
話は変わりますが、私共の法人で毎年行っています、就労された方のお祝いであったり、取り組み内容を発信するイベント『働く力』の集いを来年も行います。現在、その企画・検討真っただ中なんですが、激論の末テーマが決まりました。
次回の『働く力』の集いのテーマは、
いっしょに見つけてみませんか?
あなたの「働く理由」 です。
このテーマで私たちが何を伝えようとしているのか、なぜこのテーマを選んだのかはイベント当日お伝え出来るかと思います。
日時・場所、(すみません、具体的な内容も)これから決めていきます(汗)。決まっているのはテーマと来年の5月頃にしようってことだけです。
お楽しみにしていてください!!