- 2011.11.06
- 所長のひとりごと
私たちの取り組みの仕組みの一つは企業からの作業を請け負い、企業内で行う作業体験を通じてスタッフ(利用者)それぞれに経験を積み重ねてもらい、出来ることを増やしていくのがその一つになっています。
例年なら、閑散期(だいたい3月~8月頃まで)は場所によっては、こなす作業が少なくなる時もあり、作業の確保(当然、経験してもらう機会を少しでも多くといったことと、スタッフに少しでも作業工賃を還元したいためです。)に苦心していましたが、今年は、閑散期であっても、これまでより作業をいただき、不景気と言われる状況の中、助かっていました。
何せ、就労に向けた取り組みとしては、実際に働くことを通じて得る経験はかなり効果的なんです。
頭で理解することと同時に、働く場で必要なことを感じることが出来るのです。そして、自信が付くんです。スタッフもコーチ(職員)も。
そんな中、例年ならそろそろ繁忙期を迎える現場がいくつか出てくるのですが、今年は例年と状況が違うんです・・・。
どう違うかと言いますと、仕事の依頼される量が例年と比べものにならないくらい多いんです。また、発注元企業から増員を求められたりする現場も複数あるんです。(忙しいからと言ってスタッフを簡単に増やといった性格のものでもないし・・・。)
それに依頼される発注のお話は、普通に考えると無理な話ばかりです(-_-;)
しかし、この厳しいご時世においても安定して仕事が欲しい私たちにとっては、見方を変えればありがたいお話なんです。(そう思うようにしています。)
だから、当然、私たちの都合ばかり主張する訳にはいきません。
しかも、今年度の就労実績もまあまあ順調で、ジョブコーチも現場を走り回っている状況です。
こんな時だからこそ、仕事に優先順位をつけて、出来るだけ全体でその負担を負っていかなければいけないと思っています。
中には、残念ながら、しんどさのあまりか余裕がなくなり、ネガティブな発言や態度がどうしても出てしまうコーチもいますが、しんどくない仕事なんか、ないんだ!!
だから、まず、気持ちを前に向けて、チームで考えて工夫をしなければいけないんです。
こんなことを繰り返していくと、知らない内にきっと実力がつき、自信が生まれてきます。そして余裕が出来、忙しい時でもスタッフのことや色々なことにも見えて来たり、気配りが出来るようになるでしょう。(意識を持って取り組むことで、きっとそうなるはずです。)
リニューアルする前のみちしるべのコラムでも触れたことがありますが、
“難” を前にして、私たちは “難”が無い方が 「無難」と思うのではなく “難” が有るから「有難い」と思って、スタッフもコーチも、この繁忙期は一緒にチャレンジします!
イチロー選手がこんなことも言っていました。
「できなくてもしょうがない」は、終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら、絶対に達成できません。